ひと口分の

秋:腹に溜まるほど

 

 

 

 

 

 楽しいお昼休み、楽しいお昼ご飯、斉木さんとお昼ご飯、楽しいな!
 今日は学食で一緒にうどんを啜った。
 オレはたぬきうどん、斉木さんはカレーうどん。今日も斉木さんは、オレが感心するほど綺麗に無事にうどんを食べ終えた。なんで汁跳ねしないんだろ、超能力で何かしてんのかな、とにかくオレが最低三つはつけちゃう跳ね染みを一つも残さず、ごちそうさました。
 その後、オレが奢ったコーヒーゼリーを至福の表情で平らげ、ご満悦。
 斉木さんは好物を満喫出来て嬉しい、オレは斉木さんのうっとりモニュ顔を拝めて嬉しい、お互い嬉しいこれ最高。
 今日も幸福なお昼だった。
 教室に戻る廊下で、斉木さんからうっすらカレーの匂いがするのさえ、幸せだ。
 しみじみと胸に吸い込んで満足する。

 自分の席に戻ると、斉木さんは取り出した雑誌を読み始めた。有名ホテルやレストランで開催されるスイーツブッフェの紹介ページを、食い入るように見つめた。
 オレは隣で、同じページをふんふん眺めていた。
 耳を澄ますとかすかに嘆息が聞こえ、あっち見ちゃほうっと、こっち見ちゃふうっと、斉木さんは繰り返している。
 聞きながらオレはそっと笑った。
 すかさず、机の下で足を踏まれた。
 斉木さんいてぇっス。

 オレが、ざっと流し見で三度は眺めたページがようやくめくられ、出てきたのは、手作りで楽しむ今年のハロウィン、だった。
 どれなら作れるかなあとひと通り見回す。
 クッキー、カップケーキ、ドーナツ、パン…うーん、どれも難易度高めですねえ。
『なんだ、駄目なのか?』
「いやぁ」
 目は紙面に釘付けのまま、顔だけちょこっとオレの方に向けて、斉木さんが聞く。
 えっとね、パンはさすがに無理でも、型抜きクッキーとかドーナツならそこそこの味のものを斉木さんにお出し出来ると思うんですけど、いかんせん「顔」がねえ。
 ハロウィン特有のあの、お化けやコウモリに顔描かなきゃいけないじゃん、でもオレ絵は壊滅的じゃん、まあそれはそれでお化け感たっぷりで眺めるだけにはいいだろうけど、食べる、口に入れるとなるとねえ。
 食欲失せちゃうだろ。
 うーん、手強いなあ、ハロウィン。

『じゃあこれならどうだ』
「はいはい?」
 すると斉木さん、ページの下半分をオレに見せて、これ作れと目をキラキラさせた。
「なになに、手作りのジャムサンドクッキーでハッピーハロウィン?」
 ほうほう。
「ちょっと失礼しますよ」
 オレは自分の方に雑誌を向け、じっくり文字を追った。
 型抜きクッキー、更に中を好きな型でくりぬいて、そこに色んなジャムを流し込むってレシピ。
 ははぁ、イチゴやブルーベリージャムのキラキラに目を奪われたんだな。
 確かに写真の明度はピカピカで、いかにも美味そうな仕上がりに写ってるもんな、斉木さんが心惹かれるのも無理はない。
 ははは。
 和やかに微笑む。
 あでも、うんうん、これならオレでも作れるっスよ!
「よかったー、オレでも作れるものがあったわ」
『いいな? 約束したからな?』
「はいはいわかりましたよ、大丈夫っスお任せ下さい、お作りしましょう!」
 オレは張り切って胸を叩いた。
 オレにっこり。
 斉木さんもにっこり。


 斉木さんちのキッチンに、甘く香ばしい匂いがたちこめる。
 クッキー焼けましたよー!
「焼けた焼けた、うわー見て、どうっスかこの焼き上がり、完璧っスわ」
『ふん。こっちはやや白く、こっちは色味が濃いな』
「もー、素直に褒めるってしないんだから」
 そのムラは、レンジの癖でしょうがないんスよ。
 解消するには、焼いてる途中で前後を入れ替えること。ですけど、途中で開けるとどうしても温度が下がるから、やるなら素早くね。
 次はちゃんと、全部均一に焼きますよ。
『まあいい、ジャムサンド、していくぞ』
「はいっス!」
 オレは張り切ってスプーンを構えた。

 まず、ノリの役割で下のクッキーにジャムを薄く塗る、上のクッキーを乗せる、粉砂糖をふる、くり抜いた部分にこんもりとジャムを流し込む…完成!
 用意したジャムは、まず定番のイチゴ、ブルーベリー、あんず、りんご、ラズベリーと五種類。
「じゃ、まずは……王道のイチゴジャムから」
 オレはカチャカチャとジャムをすくい、クッキーにのせた。

 初めての作業なので、開始はちょっともたつく。
 少なすぎたかな、もうちょっと足そうかな、これは多すぎたな、そんな感じでモタモタするが、わかってくれば後は早い。

 そうやって真面目にジャムをはさんでいくオレの横で、斉木さんは味見と称して自分の口にジャムを入れていく。
「ちょっと、こら!」
 スプーンに山盛り一杯すくって、それをサイコキネシスで口の中に吸い込んで…こらこら、そんな事やってたら永遠にお菓子出来上がりませんよ。
『なんだ、ちょっとくらいいだろ』
「まあ、いいっちゃいいっスけど。斉木さんがいいならいいっスけど」
 お菓子ないんじゃ、イタズラしちゃいますよ。
 冗談まじりに笑うオレを、斉木さんがじっと見つめる。
 …なによ。
『すれば?』
「っ……!」
 もうこの人はもう、なんて心臓に悪い事を言うかね!
 素早いパンチを打ち込まれたようで、オレは一時的に呼吸困難に陥った。
 ふひふひ鼻息荒くする。
「……いいんですか、本当にしますよ?」
 ぐっと身を寄せ、斉木さんの真意を測る。
 うんともすんとも言わないが、肯定なのは読み取れた。
 そうっスか。

 オレはブルーベリージャムをひと口分舌にのせると、斉木さんの唇めがけて顔を近付けた。
「っ……!」
 合わさった唇の奥へ、ジャムを届ける。
 斉木さんの舌が丁寧にジャムを舐め取っていく。
 ぺちゃぺちゃと卑猥な音と、甘い匂い、瑞々しい果実の味わい、触れ合う熱い舌…合わさる何重もの幸福に身体が火照って仕方がない。
 長い事かけて味わった斉木さんは、少し顔を離した。
 はぁっと湿ったため息がもれ、オレはぞくぞくと背筋が疼くのを感じた。
『鳥束、次はラズベリーが食べたい』
「駄目っス。イタズラしていいってんだから、別のジャムにします」
『意地悪だな』
「可愛いイタズラでしょ」
 そう返すといささか不満げな顔付きになったが、斉木さんは大人しくオレが選んだあんずジャムのキスを受け取った。

 また少し、斉木さんの息が上がる。薄くほどけた唇を指先でそっと撫で、オレは並ぶジャムの瓶を見回した。
「次は、何にしますか?」
『いちご……』
「じゃあリンゴジャムだ」
 また不服そうに口を引き結ぶ斉木さん。
 オレはジャムを隠した唇でにんまりと笑い、きつく結ばれた口へと運ぶ。
 三度目ともなるとオレもだいぶ催して、じんじん響くほど股間が熱くなっているのが感じられた。
 斉木さんはどうだろうと手を差し向けると、びくりと身が強張った。
 そう反応するって事はオレの推測通りなわけで、果たして触れたそこは布越しでもわかるほどかたく膨らんでいた。
 オレは斉木さんの手を取り自身の股間に導き、代わりに斉木さんのものをさすって刺激した。
「んっ……」
『とりつか』
 可愛い声っスね。
 はは、目ウルウル、息も湿っぽくて顔中とろけちゃって、エッチだな斉木さんは。

「ねえ斉木さん、これからジャム食べるたび今日の事思い出して、コーフンするようになっちゃいますね……そうなったらどうします?」
 ジャムの甘い匂いだけで勃っちゃったりとか。
『言ってろ……馬鹿』
 毒づいても全然迫力がない。首筋にゾクゾクくる表情にオレはぶるっと震え、含んだイチゴジャムのキスをする。
 もうそれこそ、全身に覚え込ませるみたいにベロベロちゅうちゅう舌を絡ませて、思い付く限りのエロイキスをしてやった。
 その最中、斉木さんの身体ががくがくっと震えて、それから長いため息がもれた。
「もしかして、ちょっといっちゃいました?」
 キスだけで?
『うるさいって……』
 ぷいっとそっぽを向く。
 あは、当たりだ。
 エッチなオレの斉木さん。
 大好き。

 しつこく吸い合って口を離す。
 お互いちょっと息切れしていて、斉木さんなんか、口の端からちょびっとよだれ垂らして、だらしなく緩んでいた。
「斉木さん、ねえ、次はオレのミルクジャム、ひと口どっスか」
『ひと口なんてケチケチすんな。腹に溜まるほど寄越せ』
「ぅぐっ……!」
 そんな顔で、そんな事言って、オレを殺す気っスか斉木さん!
 いきなり速まった心臓を押さえ悶絶していると、きゅっと股座を掴まれた。
「!…」
『早く寄越せ』
「……もー、泣いたってやめたげませんからね」


「あ、あっ…あ、とりつか、やっ……」
「なーに、斉木さん」
 腰を前後に大きく動かしながら、組み敷いた斉木さんににやりと笑う。
 何を言いたいかわかるよ、斉木さん。
 オレ、さっきから、アンタの好きないいとこ避けて、十回に一回突くくらいにして、焦らしまくってるから。
 何が言いたいかわかる。
『くそ、お前…ほんといじわるだ』
「はは、斉木さんはすごいエロイっス」
 自分から当てたくて腰くねらせて、でもその分オレが腰引くから上手くいかなくて、泣きそうな顔でオレの事睨んで、ほんと腰が溶けちゃいそうなくらい可愛い!
「大丈夫ですよ、あとでちゃんと、うんと気持ち良くしてあげますから」
 腹に溜まるほど、あげますから
『今しろよ……あっまた』
 くそ
 ひっそりした息が斉木さんの口からもれた。
 そんな汚い言葉使っちゃダメっス。
 オレは唇を重ね、縮こまる舌をちゅうちゅう吸いながら先端でしこりを圧した。
「んんっ……んっふ、ぷぁ、あ、とりつか!」
 その声いい、背筋がゾクゾクする。
「斉木さん…ああ、好き、斉木さん好きです」
「い、ひっ……そこ、あぁだめだっ……いい!」
 そうね、ここ大好きですよね、ずっと待ちわびてたんですものね。
 腰を据えて突きまくれば、斉木さんは両手で掴むみたいに頭を押さえ、じたばたと足を暴れさせた。
「そこばっか……やだ、あぁ、すごい!」
「斉木さん、もう!」
 気持ち良いからってそんなに動いちゃ、いいとこからずれちゃう。
『駄目だ、もっとしろ! 鳥束!』
「わ、わかってますから、ちょっと大人しくして」
『無理言うな!』
 ひいっと高い悲鳴を上げて、斉木さんは思い切り腰を持ち上げた。いきたくてたまらないのだ。オレは少し頭にきて、暴れる足を掴んで肩に乗せ、そのままぐっと斉木さんに覆いかぶさった。これで逃げられない、暴れても無駄。
「あぁ……」
 たちまち斉木さんの目が、少し怯えた色に染まる。けどすぐに期待を上らせ、オレをじっと見据えた。
 覚悟はいいっスか。
 オレは乾いた唇を舐め、一度思いきり腰を打ち付けた。
「あっ」
 ほんの短いひと声。
 その一撃で、軽くいってしまったのだ。
 はー、はー、と深い呼吸を繰り返す斉木さんに、オレは目を細めた。
「まだっスよ、これからだから」

「やっ…またいく、いくから!」
「うん、いいよ思いきりいっていいよ、ほら、いって!」
「も、もういく…ほんとっに、あ、あ!」
 斉木さんの甘ったるい声、腰に響く。大好き。
 狙い定めて、オレはがんがん突きまくった。
 オレを飲み込んだ斉木さんのそこから、ひっきりなしにエッチな音が聞こえてくる。オレの先走りとかローションとか、今さっき一回いった斉木さんの精液とか色々混じってぬるぬるベチョベチョになってて、すごく卑猥だ。
 まるで耳犯されてる気分。
「あぁあ…とりつか、あはぁ……」
 オレはぐっと眉に力入れて、オレの下ですっかり可愛くとろけてる斉木さんに目を凝らした。
 ようやく、達した強張りが抜けてきたところ。
 涙で潤んで目がキラキラしてる斉木さん、本当に可愛い。あの、今にも目尻から零れそうな涙舐めたら、きっと甘いに違いない。だってあんなに綺麗な目から零れたものだよ、甘い味以外考えられない。
 オレは零れた雫が耳に滑り込む寸前舌ですくいとった。
「うぁ……」
「くすぐったかった?」
「うるせ……変態」
「え、ひっど」
 オレは小さく笑った。なんだよ、思った通り涙が甘かったって思ったら、変態とか。斉木さんの意地悪。
「おい、罵られて大きくするとか……ふざけ、んな!」
 苦しそうな声もそそるな。
「アンタのする事、何でもオレの心にくるんスよね」
 だからすぐ復活する。おっきくなっちゃう。
「知るか変態」
「もー、変態変態って、これでも傷付くんスからね」
 オレは身体を起こし、先っぽの方だけで斉木さんの孔を擦った。くびれでひっかくように腰を使うと、斉木さんは憎まれ口利いてたその口に手の甲を当て、湿った吐息を何度も零した。
「オレは鳥束っス」
 浅いところをごりごりしながら、少し拗ねた声をぶつける。
「おい、……なぁ」
「……なんスか」
 斉木さんが、戸惑いながら呼ぶ理由はわかってる。もっと深くまで入れてほしいのだ。もう何度も身体繋げて、癖もわかって、どうしてほしいかもわかりきってて、だからオレはやるのだ。
 ちゃんとオレにも名前があるって――
「奥まで、なぁ……鳥束」
「……んもー!」
「ばーか、百年早いんだよ」
 斉木さんがふっと笑う。
 オレはもーもー言いながらも、斉木さんをぎゅっと抱きしめ、好きな奥の奥を一生懸命突きまくった。

「あーっ、あ、あ、い、そこ、いい、とりつか――とりつか!」
「ここでしょ、知ってますよ」
 あっさり斉木さんを悦ばせてしまうチョロい自分、ほんと情けねー。
 でも斉木さんが愛しいからしょうがない。
 斉木さんに名前呼ばれると溶けちゃうからしょうがない。
 オレほんとに斉木さん大好きだもん、好きで好きでたまらないからほんとのほんとには意地悪出来ないもん。
 それわかっててオレの心弄ぶんだから、斉木さんなんて――
「ああ好き、斉木さぁん……もういく」
「……いけよ」
「っ……!」
 そんな低音と共に締め付けられ、オレは呆気なく射精した。何か言う暇もなかった。まあ、みっともなく喘ぐとこ晒さなくて済んだのはよかったけどさ。

 たっぷり中にぶちまけて、オレはぜいはあ肩で息をついた。
 ああ、出したなぁ…一杯。

 得も言われぬ感情に視線をさまよわせ、その合間に斉木さんをチラ見する。
「ひどい顔だな」
「えっ…うそ」
 また意地悪言ってら。オレはぎゅっと唇を引き結ぶ。
「その顔嫌いじゃない」
 笑いまじりに頬を撫でられ、きゅうんと胸が締め付けられる。
「……もぉー」
 オレは甘ったれた顔で笑った。

 斉木さんの汗ばんだ身体を抱きしめてぼんやり浸っていると、ゆさっと斉木さんが腰を振った。
「うわっ」
『まだ足りない』
「なあ、鳥束……つづき」
「ええ、しますよええ」
 オレはムチュウっと吸い付き、ほっぺたや耳たぶを舐め回した。
『おい』
 気持ち悪いからやめろって斉木さんが首を振っても構わずチュッチュして、そうしながら腰振って、二回戦目に突入する。
 込み上げてくるのは幸せか、吐き気がするほどの情欲かどっちなんだ。
 ああもうどっちだっていいよ。
 オレは半ばヤケッパチで、斉木さんを抱きしめた。



『ブルーベリーばっかり食べるんじゃない』
「すんません、あんま甘くなくて、食べやすいから、つい」
 何枚目かの青紫に伸ばしかけた手を慌てて引っ込め、オレは頭を下げた。
『まあ仕方ないな、お前が喜ぶ顔見るの、嫌いじゃないしな』
「あ、あ、いいっスいいっス、すんません」
 食べるなって言いながら、オレの方にブルーベリーのクッキーを寄せてくれるんだ。オレは済まなさにますます頭を垂れた。けどその一方でニヤニヤしてしまう。
 嫌いじゃない、つまり好きって言われて喜ばない奴はいないだろ。
 オレなんて、顔中だらしなくたるませて喜んじゃうもんね。
『しかし、ほんとにひどいな』
 嫌いじゃないが、ひどいのはひどい。
 ずばっと斉木さんが斬り捨てる。
「すんません」
 斉木さんは、可愛いっスね。
「ジャムクッキー、いかがっスか?」
 斉木さんこそ、イチゴジャムばっかりじゃないっスか
『よく見ろ、イチゴの他にちゃんとブルーベリーもりんごもあんずも食べてる』
 適当な事言うなと、斉木さんは眦を厳しくした。
 あっとと、美味しい物食べてる時に余計な事、さーせん。
『ちゃんと、お前が意地悪で寄越したジャム、食べてるぞ』
「あっ……はは」
 なんて顔をすればよいやら。オレは小さく笑ってごまかす。

『……まあ、悪くなかった』
 ホントっスか!
「あっ、じゃあ斉木さん」
 オレはその言葉に調子付いて、ぱあっと目を輝かせた。
「また今度、ジャムのキス、しましょ」
『しないっ!』
 ズガンと落雷のごときテレパシーで断られる。
 ま…だよな。
「……ん?」
 あれ?
 斉木さん、なんかお顔が赤いけど。
『うるさい。しないったらしないぞ』
 オレは身体をちょっと、斉木さんの方に寄せた。
 斉木さんは慌てた様子で自分の口を押えると、オレから顔を背けた。
「……斉木さん?」
『しないからな』
 わかりましたよ、そんなに念押ししなくても大丈夫っスよ。
 で、それとは別に、そのお顔。
『なんだよ』
 あれこれ、これもしかして「押すなよ絶対押すなよ」なの?
 オレは、斉木さんの表情から答えを読み取ろうと、必死になって逃げる顔を追って身体を傾けた。
 しつこいぞと怒られるが、いつもの覇気がない。

 ってことは…ねえ斉木さん、ねえねえ、どっちなの?

 

目次