本当にうるさい

 

 

 

 

 

 自分の周りにはいつも声が溢れかえっていた。
 自分とは無関係の声が、四六時中、四方八方から聞こえてくる。
 まさに濁流だ
 起きている限り聞こえてくる声の渦の中、自分は一人いる。
 どれだけ騒がしくても一人だ。
 誰も自分に向けてないから、これだけの人がいてこれだけの声がしても、一人だ。
 自分には一切関係ない声が響き渡る中、お前がうるさく自分を呼ぶのは本当に――ほっとする。

 

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