8
同日 夜
「言い付けを守らなかった時、君のご両親はどんな風に君を叱ったのかな?」 全身の血が凍りつく。 一瞬とはいえ鼓動さえも止まった。 強い力で心臓を鷲掴みにされたように。 「どんな罰を、与えたのかな?」 「あ…あ――」 冷え切った血が全身を巡り、指先が小刻みに震えた。見えない糸にがんじがらめにされたように、ほんの少しも振り返る事が出来ない。 こうなる事は、全く予想していなかった。だが、次第に明瞭になってゆく思考の片隅で、今更ながら後悔の念が広がってゆく。 「何故、行かなかった?」 神取は後ろ手に扉を閉めると、その場で足を止め問い詰めるように強い口調で言った。 「あ…明日は行きます……」 殆ど聞き取れないほど微かな声で真物は答えた。 「何故行かなかったかと、聞いているんだ」 感情がどの方向を指しているか知らしめるだけの強さで、しかし決して声を荒げず、神取は再度同じ質問を繰り返した。怒鳴り付けるよりも効果的な方法。 「そ…そ、れは……」 真物には充分すぎるほどこたえた。息苦しさに胸を喘がせ、相手の怒りをこれ以上募らせない為に必死に言葉を探す。 「………」 だが答えられなかった。答えられるはずがない。本来なら責めるべきは神取ではないか。自分に、行き交う人の影にも怯えるほどの恐怖を植え付けたのは、他ならぬ神取なのだから。 一つ遡れば、真物が神取の持ち掛けた交換条件を飲んでしまった事に始まり、もう一つ遡れば、偶発的な事故に付け込んだ神取を責める事も出来る。 だが、この因果は両親の自殺に端を発している。子供を守る義務を放棄した両親こそが、真に責めるべき相手なのだ。 真物は横目で両親の位牌を見やった。助けを求めているようには見えず、逆に憎しみに似た光が見え隠れする。 それでも―― 例え心のほとんどが怒りを抱いていても、両親の位牌の前で犯されるのは耐え難かった。 近寄るなりベッドにうつ伏せに押し倒され、驚いた真物は反射的に身体をひねって神取の腕からすり抜けた。 咄嗟の行動だった。 膝を抱えるようにして床にうずくまり、そこではっとなって顔を上げる。 せせら笑うように口元を歪め、神取は無言で真物を見下ろしていた。 それが人の浮かべる表情だろうか…寒気が背筋を駆け抜ける。 「立ちなさい」 神取は真物の腕を掴み、静かな口調で命じた。 抵抗するように力を込め、真物はうなだれて首を振った。 構わず、神取は強く引いて立たせようとする。 「あ――あなたの部屋でなら何でもします…から……お、お願いします……ここではしないで――!」 聞き入れてもらえる事を一心に祈りながら、真物は腕を拒み必死に首を振った。 真物の視線の先には、書棚があった。その、二段目。空いた棚に、写真と位牌が並べて飾られている。脇には水の入ったコップ。 神取はしゃがみ込んで真物の胸座を掴むと、鼻先が触れるほど引き寄せゆっくりと言葉を綴った。 「違うな。君はこう言うんだ。ここで犯してください、と」 縫い止められたように、神取から視線を逸らす事が出来ない。暗闇を映して真っ黒に染まった瞳が小刻みに揺れ、言外に許しを請う。 「言えなくても構わないよ。叩いたり怒鳴ったりするより、この方が君には遥かに堪えるだろうからな」 そう言って神取は唇を重ね合わせた。真物の若さが醸し出す、独特の匂いをしゃぶりつくそうと貪欲に舌を絡め、吸い付く。 それでも尚、真物は抵抗を続けた。 「ん、ん……嫌だ!」 身を捩り、神取の愛撫から逃れようとする。 けれど無駄だった。 神取の舌が唇から頬を這いずり、首筋を伝って耳に差し込まれる。 未だ慣れない強すぎる刺激に、真物は悲鳴を上げた。 神取は満足げにほくそ笑んだ。 四度目ともなれば、どこが弱いか解ろうというもの。 真物の顔をベッドに押し付け、神取は執拗に耳を責めた。 「あぁ…や、そこはいや、だ……あうっ……あぁ」 途端に真物は身体をくねらせ、焼け付くように熱い吐息を漏らした。ぞくぞくっと込み上げてくる何かに飲まれまいと、必死に抵抗する。 「そんなに嫌か?」 穏やかな口調で問う。 「あっ……」 途端に真物は息を詰めた。背筋が凍り付きそうに冷える。 今は、男が自由にしていい時間なのだ。 それに自分は、男の『言い付け』を破ってしまった。 その罰を受けるべき時間が、今なのだ。 だが、どんなに男を怒らせようと、自ら進んで身体を差し出すなんて真似は出来ない。 そんな事をするくらいなら、いっそ……。 唇を噛んで黙り込む真物に、神取はくくっと小さく笑った。 「嫌だろうね。ご両親の前で犯されるのは」 無遠慮な男の言葉は、生々しい記憶を呼び覚ますきっかけとなった。 次々と襲い掛かる、消してしまいたい自分。 「っ……」 声にならない声を上げて、それらから顔を背ける。 「さすがに……ね。男に犯されて悦ぶ姿は、見せたくないだろうね」 「う……」 「他人、それも同じ男に身体を弄られて、いやらしい声で鳴く様は」 「やめろっ……」 聞くまいと頭を抱える真物に、神取は尚も辱めの言葉を浴びせた。 彼が恐れ、忌み嫌う行為の最中、どんな声を上げどんな風によがるか、射精の瞬間にどれほどの恍惚の表情をしてみせるか、残らず耳に流し込む。 真物はただ、黙って聞いているしかなかった。これ以上ない屈辱を、甘んじて受けるしかなかった。 何度、男を殴り付けてやろうと思った事だろう。しかしその度に、男と交わした条件を思い出す。 すべては、妹の為…… 妹を守る為に、男に従うと誓ったのだ。 逆らえない。 だからたとえ両親の前で犯されても――仕方ないのだと、真物は力なくうなだれた。 神取はすっかり力の失せた真物の身体を支えて床に横たえると、服を脱ぎ始めた。忘れずにポケットから小さな容器を取り出し、傍に転がしておく。 伸ばした手でシャツの上から真物の身体を撫でさすり、すでにかたく張り詰めている下腹の熱塊に手を伸ばす。 「んんっ……!」 わずかな呻きをもらし、恥じ入るように真物は顔を背けた。 ――駄目だ、許すな! 慣らされてゆく自分を叱咤する声が、頭のどこからか響いてくる。 しかし真物は、すでに抵抗する気力を手放しかけていた。 薄く目を開いて、その先にあるものを見る。 書棚の二段目、両親の写っている写真。 「教えてやれ……君が今どんな目に逢っているか。誰のせいでこうなったか」 真物の考えを見透かしたように、神取が囁いた。 唇を噛んで、それに応える。それは怒りの、悔しさの表れ。それは死んでゆく自分を見送る者の顔。 『たまんねぇなまったく。ガキの感情はストレートだしよ。ほんと、これ以上の獲物はねぇな』 今度の「彼」は、ひどく低俗な喋り方だった。暗闇の向こうで、舌舐めずりする様が見て取れた。その影響を受けて、神取の中で嗜虐の衝動が高まる。 下着の中に手を潜り込ませ、直接真物のそれを握る。 「あ、あ……いやだ……しないで、おねが……おねがいします……」 涙に濡れた声で、真物は緩慢に首を振った。それでいて、腰は男の手に反応し動いてしまっていた。 「さあ、もっとよく見てもらいなさい……はしたなく乱れる様を」 下衣を膝まで下ろし、神取は手にした熱塊を粘つく涎もろとも扱いた。 「く、う……あ…やだ……違う……」 覆いかぶさる男の肩を掴み、真物はぶるぶるとわなないた。何度も首を振るが、押しやって逃げるだけの力は湧いてこなかった。 頭の中はもう既に、射精する事だけで一杯だった。 「あぁ……――」 崩れてゆく自分自身を他人事のようにさめた目で眺め、真物は神取のなすがままに身体を譲り渡した。 快感を覚え始めた事を嫌悪しながら、快感の証である白液を飛び散らせる。 けだるさに胸を喘がせていると、男の抑えた笑い声が聞こえてきた。 「何が……違うって?」 「……ちがう…僕は……」 真物は悔しさに顔を歪ませ、虚しい言葉を繰り返した。 「そうか……なら、分かるまでその身体に教えてやろう」 気力の残骸をかき集めて、真物は覆いかぶさってくる男を睨んだ。 何の抵抗にもならない。 たやすく足を抱えられ、その奥に男の物をねじ込まれる。 「う、ぐ……うぅ……」 後孔を拡げじわじわと内部に入り込んでくる重苦しい痛みの塊に、真物は息を詰めて耐えた。 「……まだまだきついな。だが、初めて犯した時よりは、幾分柔らかくなってきている」 「そんな…こと……!」 辱めの言葉に眦を赤く染め、真物はきつく歯を食いしばった。込み上げる怒りをそのままぶつけてやりたいが、呻きを漏らすのが精々だった。無理やりに咥え込まされた熱塊に苛まれ、他に何の余裕もない。 『まったく、いい目をしやがるガキだ』 また「彼」が舌舐めずりする。 神取は根元まで己の物を埋め込むと、しばしそのままでいた。整った顔を苦悶に歪め、喘ぎながらじっと耐える真物の表情をうっとりと見下ろす。 息も絶え絶えに横たわりながらも、まだ睨む気概を捨てずにいる様は、神取とそして「彼」を大いに満足させた。同時に怒りも抱かせた。 この子供はまったく、いい目をする。 「ぐうぅ……!」 突如動きを始めた男に真物は苦鳴を上げた。 きつく眉根を寄せ、やめてくれと訴えるのを無視して、神取は内襞を抉るように何度も貫いた。 「うあ――やだ、あっ…ああ……う!」 苦しげな息遣いを漏らしながらも、真物の内部は徐々に慣れてゆき、荒々しく行き来する男の物を嬉しそうに頬張った。 それにつれて声の質が変わる。 「あぅっ…あぐ! う…あぁ……う、あ……」 鋭い叫びの合間に、熱い喘ぎが混じり始める。 真物の身体は、指だけでなく男の物でも、少しずつ快感を得るようになってきていた。 だがまだ自覚はないだろう。 射精にも程遠い。 そこで神取は、更に作り変えてやろうと、痛みに縮こまり萎えた真物のペニスを手に包み込んだ。 「っ……!」 途端に真物は怯えた目で男の手にある自分のそれを見やった。これ以上の痴態は晒したくないと、泣きそうな顔で首を振る。 魂から迸る恐怖と絶望を受け取り、「彼」は邪悪に笑う。 神取は手にしたペニスを扱きながら覆いかぶさると、何をされるか察して激しく拒む真物を強引に押さえ付け、弱い箇所の一つである耳にねっとりと舌を這わせた。 「はぁう……」 たちまち真物の口から、甘い抱擁を思わせる喘ぎが零れる。 その余韻の内に、神取は腰を使って真物の浅い部分を捏ねくった。 「くぅっ……や、あぁ…いや……」 愉悦と苦痛とに続け様に襲われ、真物は混乱めいた声を上げた。 汗を滲ませよがる様に、神取は言い知れぬ恍惚を味わう。浅いところを抉るたび身体をくねらせ、こらえきれずに声を漏らす様がたまらなく…… 「いいよ、いい顔だ……ご両親もさぞ、驚いているだろうね」 「!…」 一瞬、真物の意識が正気に返る。 しかし神取は彼が敵意を剥き出しにするより早く、手にしたペニスを優しくあやし再び快感の海に沈めた。 「ああぁ……」 敏感な先端を何度も擦られ、真物は甘えるような声と共に内股をびくびくと震わせた。後孔を抉られてつらいのに、男の手に扱かれるそこだけは別の生き物のように熱を集めいきり立つ。 そんなはずがないと首を振るが、与えられる快感を拒む事が、どうしても出来ない。 それどころか、早く出させてくれとさえ思ってしまう。 「あ、あ…いっ……」 どうしていいか分からず、真物は喘ぎながら涙を零した。無様に泣いてしまう自分を慌てて手で隠す。 「……いきたくてたまらないのだろう?」 小刻みに突き上げながら、男が言う。 真物は咄嗟に首を振った。しかし実際は、男の言う通り限界が近かった。 身体の奥底から込み上げてくる貪欲でいやらしい自分を抑えるのは、これ以上は無理だった。 ともすれば、自分でも信じられない声を撒き散らしねだってしまいそうになる。 真物は薄く目を開けて、涙にぼやける視界の向こうにある一つを見た。書棚のその二段目、空いた棚に置かれた一枚の写真。 父と母と妹、そして自分の四人が写っている写真。 自分に注がれる彼らの視線を見た。 他の一切の感情が消えうせるほど憎んでも、だからこそ、彼らの前で堕ちる自分を見せるのは嫌だ。 こんな男に身体を売る姿を見られるのは嫌だ。 どんなに自分が罪深くても…… しかし、こんなにも拒む心を、身体はあっさりと裏切った。 理性という、最後の砦を圧倒して。 「我慢せず、好きなだけいくといい」 自身のものでいやらしく後孔を嬲りながら、神取は手にした滾りを開放に導いてやった。 「い、やだっ…しないで……あ、ああぁ! くぅ……」 真物は咄嗟に男の手を掴み拒むが、一気にせり上がってくる吐精の欲求を引き止める事は叶わなかった。 「も…やだ、や…だめ……はぅ…ああ――!」 甘ったるい声で鳴きながら腰をくねらせ、白い濁りを飛び散らせる。達した事で後孔がきゅうっと締まり、たまらずに神取は欲望の赴くまま腰を打ち込んだ。 「やめっ…あ…くるし…あぅ…やめろ…やだぁ……!」 慈悲のかけらもない揺さぶりにぼろぼろと涙を零し、真物は懇願した。 しかし神取は聞き入れず、のしかかってその口を塞いだ。手は、最後まで真物の精を絞り取ろうとしつこく扱く。 「や、んむ…んっ……んぅ!」 苦しがる息もろとも飲み込み、己が唾液を飲ませる。 「く…うぅ……」 諦めきった顔ですすり泣く真物の弱々しい声が、最後の一撃となって神取の腰を熱く包み込んだ。何度か腰を突き込み、最後に奥深くまで咥え込ませ静止する。 「あぁ……」 勢いよく注ぎ込まれる男の熱いそれに重苦しい絶望の声を上げ、真物は小さくわなないた。 『……うめぇ』 「彼」と共に恍惚を味わい、神取は小さく震えを放った。 「うっ……」 ずるりと引き抜かれるペニスのおぞましさに、真物は小さな呻きを零した。少ししてだるそうに腕を持ち上げ、零れた涙を拭う。 しかし拭っても拭っても、悔しさから溢れる涙は止まらなかった。 男の視線から逃れるように顔を覆い、真物は身体を丸めて声もなく泣いた。 動いた拍子に、後孔の奥から、注ぎ込まれた濃いものがどろりと溢れ出し、また真物を震わせた。 その悲惨な有り様は男を興奮させた。 「!…」 不意に片足を掴まれ、真物はぎょっとなって手を退けた。 再び自分を犯そうとする男の姿に息が上がる。 「いやだ……も…許してくださ……」 真物は首を振り、這いずって逃げようともがいた。 しかし神取はそれを聞き入れない。 「駄目だ。簡単に許してしまったら、君はきっと同じ事を繰り返す。それでは罰にならない。 君は今、ここで、自分の置かれた立場をはっきり知る必要がある」 掴んだ足で真物を引き寄せ、露わになった後孔に己の物をあてがう。 「もういや……んっ――!」 押し付けられた熱い滾りに真物は悲しげな声で呻き、身を固くした。 「それに…分かるまで教えてやると、言ったからな」 冷え切った微笑で真物を見下ろし、神取はゆっくり腰を進めた。 「んんぅっ!」 狭い中を割って入ってくる雄に、真物は歯を食いしばった。 一気に根元までねじ込み、引き抜いて、神取は音がするほど強く腰を打ち付けた。 「ひっ、い…あぅ! うう! ぐっ!」 内臓を抉られるような苦しさに、真物は一撃ごとに重く呻いた。余りのつらさに自然と涙が滲む。 神取は身体を繋げたまま、真物の身体をうつ伏せに這わせた。 「ひぃう……!」 内部をねじられる鈍痛に真物は悲痛な叫びを上げた。 苦しさにびくびくとわななく様を満足げに見下ろし、神取は尚もきつい突き込みを続けた。拉げた悲鳴を何度も上げさせながら、真物のペニスをゆるく握り込む。 「やだ! それいや…もう、いやだ……あぁ……」 苦痛と快感を同時に与えられ、いやらしく悶え狂ってしまう自分をもう見せたくないと、真物は首を振って拒絶した。 「もう、一度晒しているだろう? 何を恥ずかしがる事がある」 「う、うっ……」 「嫌だと言いながら、ここを擦ってやると腰を振って悦ぶ……それが君の本性だろう?」 先端から滲み出た涎を指先でにちゃにちゃと弄びながら、神取は低く笑った。 「分かったなら、はいと言ってごらん」 すっかり芯を帯び、腹に届かんばかりにそり返った真物のペニスをねちねちと扱く。 「そんな…こと……」 今にも泣きそうな声で呟き、真物は首を振った。 「今は言えなくても構わんよ。分かるまで…じっくり教えてやろう」 「――!」 言葉と同時に最奥まで突っ込まれ、真物は声も出せず仰け反った。 |
深夜近くになってようやく解放された真物は、這いずるようにベッドにもぐり込み、書棚に背を向けて横たわった 。 何度も何度も精を搾り取られ、熱い物を注ぎ込まれ、疲れきった身体は泥のように重く、眠りはすぐに訪れた。 夢も見ないほど深く。 そして翌日。真物は宣言したとおり学校へ行った。 自分自身がどんなに変質してしまったか思い知る為だけに。 それ見ろと、否定された考えは真物を蔑みの目で見やり、得意げになってほくそ笑んだ。 教室で、人が傍を歩く度に。 後ろの生徒が指されて立ち上がった拍子に。 廊下で人とすれ違う度に。 過剰に反応を示し、無意識の内に身構えてしまう。 今までと同じように何気なく肩に触れてくる友人の手を、嫌悪の眼差しで見てしまう。 人を近付けさせない、避けるように自分から後じさってしまう。 心の中で何百万回も『大丈夫』と繰り返しているのに、身体は少しも言う事を聞いてくれなかった。 それでも、しばらくは猶予があった。 両親を亡くした者に対する周りの気遣いと、うまく噛み合っている間だけ。 そしてきっと、ごく近い将来、自分は誰にも近付く事が出来なくなってしまうだろう。 必然的に友人たちは誰一人話し掛けなくなり、自分はいない者として扱われ、それが生きる為に残された道になるのだろう。 近い内に。 |