Dominance&Submission

二人の夜

 

 

 

 

 

 シャワーを浴びてさっぱりした二人は、並んでソファーに腰を下ろした。
 そしてまず僚が、貰った贈り物を再び膝に乗せて、にこにこと眺めまわし、改めて喜びを噛みしめた。
 隣で、心から嬉しそうに浸る僚を見て、神取はやや芝居がかった声を出した。

「おや君、いいもの持ってるね」
「いいだろ、これある人にもらったんだ」

 蕩けんばかりの笑顔で、僚は自慢げに贈り物を掲げた。
 ふふと笑い、神取も手に乗せたライターを差し出した。

「ほう、それはそれは。実は私も、ある人にこんないいものを貰ったんだ」
「へえいいなあ。すごい、そんなすごいもの貰えるなんて、鷹久は幸せ者だな」

 ああ、本当に幸せだ。しみじみと噛みしめる男が、とても可愛らしく見えた。

「俺だってこんないいもの貰ったし。最高に幸せだし」

 張り合うように言ったところで、急におかしくなり、僚はくすぐったそうに笑い出した。男も声を合わせて笑い、肩を抱き寄せた。
 自分からもくっついて、僚はじっくりと二人の夜に浸った。

 

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