Dominance&Submission
革手袋
気が付くと両手の戒めは外され、ベッドにうつ伏せに横たわっていた。性具もすでに抜き取られている。 いつの間にか、気を失ってしまったのだ。 そう理解すると同時に、背中にひんやりとした感触があるのに気付き、僚は首を曲げてのろのろと目をやった。 背中に手を当て、じっと様子を見守る神取の姿が目に入った。ひんやりとした感触は、彼が手にする濡れタオルのそれだ。 「あ……」 「酷く痛むかい?」 タオルをどかして確かめながら、神取は尋ねた。 ぼんやりとしたまま僚は首を振り、気持ちいいと答えた。冷たいタオルが、気持ちいい。 「どこにも火傷はしていないから、安心しなさい」 うんと頷く。徐々に意識がはっきりしてくるにつれ、恥ずかしさが込み上げてくる。 火傷しそうに熱い蝋を垂らされ、それでも萎えなかった自分。 口淫を強要され、ものをしゃぶりながら性具を貪って、いってしまった自分。 乾いた蝋を手袋で叩き落とされる痛みと衝撃の中、絶頂を迎えた自分。 我を忘れて泣き叫びながら、達してしまった…… 思い出し、晒したいくつもの羞恥に叫んでしまいそうになる。 「もう…平気。ありがとう……」 今にも消え入りそうな声で礼を言い、僚は身を竦めた。男の手が離れる。出来る事なら、今すぐ消えてしまいたい。それが無理なら、せめて…… 「僚、仰向けになって」 虚しい願いを繰り返す僚に、男は静かな声をかけた。 瞬間ぴくりと震え、ややあってぎこちなく言うとおりにする。 いつの間にか用意されたローボードの上の包帯を、男の手が掴む。 四肢を強張らせ、不安そうに成り行きを見守る僚に一瞥をくれると、神取は手にした包帯を左の足首に巻き始めた。 僚はわずかに身体を起こして、痛めた足首に包帯を巻く男を凝視した。 見つめる僚にちらりと目をやり、何か伝う微笑をふと浮かべる。 適度な締め付けで固定された足と、男を交互に見やり、僚は言葉を詰まらせた。小さく、絞り出すようにありがとうと伝う。 男は無言のまま僚を見つめ返し、ついと視線を逸らせてクローゼットに歩み寄った。 中から、更にいくつもの包帯と棒枷を取り出すと、再び僚の傍に腰かけ、四肢を拘束していった。 膝の上辺りに、足を開かせたまま固定する棒枷を付け、膝を曲げさせた状態で固定し腿とすねに包帯を巻き付けていく。 「っ……」 脚を曲げ、開き、強制的に下部を晒す格好にさせられ、僚は何度も大きく胸を喘がせた。 今度は、両手だ。短い鎖の両端に大小の枷がついた拘束具で、足の付け根と手首が繋がれる。 多少は自由になるものの、シーツを掴むくらいしか、出来ない。 完全に身動き取れない状態になり、僚はしゃくり上げるように息を吸った。目が眩む。今にも、気を失ってしまいそうに。 うっすらと唇に微笑を浮かべ、神取は満足そうに全身を見下ろした。 視線が、ある一点で止まる。 先の刺激に満足し、萎えて横たわっていたはずの僚のそこが、いつの間にか熱を溜めて形を変え始めていた。 「こういう格好は、好きかい?」 ふっくらと張り詰めた睾丸の根元や足の付け根に指を這わせながら、神取は聞いた。 「前も、後ろも、全部晒して、身動き取れない格好は、好きかい?」 聞かずとも、答えはわかっている。 男はあえて聞いた。 「全身でおねだりしている格好は、好きかい?」 触れるか触れないかの絶妙さで接触を続ける指に熱を煽られ、迷うように揺れていた僚のそれは瞬く間に硬く張り詰めていった。 「好きなんだね」 言葉ではなく身体の反応で答えを知った神取は、愉しそうに笑いながら僚に口付けた。 「んっ……!」 息も出来ないほどねっとりと深く貪られ、僚はびくびくと身体を震わせた。舌を強く吸われた瞬間、目の前が真っ白に霞んで、何もわからなくなる。 口付けに酔い痴れ、浸る僚から身体を離し、神取はローボードに目をやった。 「僚……」 小さく震えながら目を開く僚に、言葉を継ぐ。 「もう一度、一人でした時の事を言いなさい」 はっと目が見開かれる。 耳までも真っ赤に染め口を噤む僚に、同じ言葉を繰り返す。 「言うんだ。後ろを、どんな風に慰めた?」 「ごめんなさい……」 泣きそうに顔を歪め、微かに首を振る。 男は前屈みになって顔を寄せた。 「そんな顔をしても、本当は欲しがっているのを、私は知っているよ」 上唇を捲り上げるように舐め、吸い付き、戸惑いを奪い取るように深く被さる。甘噛みを繰り返して口腔を貪り、充分に愉しんで顔を離し、答えを待つ。 「さあ、言いなさい」 鼻先が触れるほど間近で目を覗き込まれ、見透かされて、僚はその震える唇を開いた。 どうしようもなく息が苦しい。 僚は何度も喘いだ。 やがて言葉を紡ぐ。 「手袋…を、して……」 一言に、男はローボードに置いた革手袋を引き寄せた。僚の目がすかさずそれを追う。右手に手袋をはめる男に、どくりと、身体の芯が熱く疼いた。 「その上…か、ら……」 喉が引き攣れて、上手く喋れない。何度もつかえながら僚は続けた。 「指輪…を……」 「これ、だね」 僚が中指にはめている指輪を、男の指がつまむ。僚はこくりと頷いた。 「その時も、これを使ったのかい?」 辛うじてわかるほど微かに、僚は頷いた。 「今日、私に使って欲しくてしてきた。そうだね?」 「は…い……」 ゆっくりと指輪が抜かれる。 引き抜いた指輪を手袋の上から中指にはめ、男は更に問い詰めた。 「手袋の上から指輪をして、それから?」 続きを促され、口を開くのだが、どうしても言葉が出せなかった。言葉そのものが言えないのと、その後の行為をねだるのが恥ずかしくて、僚は喘ぎながら何度も瞬きを繰り返した。 「こ……」 今にも消え入りそうな声で、僚は残りの言葉を吐き出した。 「聞こえない」 男の穏やかで残酷な一言に、僚の目が一杯に見開かれる。苦しげに歪み、許しを乞うように揺れる視線の先で、男はもう一度聞こえないと言った。 「手袋の上から指輪をして、それから?」 関節でつかえてしまった指輪の表面で僚の唇に触れる。冷たい感触に、ぴくりと震えが走る。 神取は片手をついて身体を支え起こすと、まっすぐ僚を見下ろし、奇妙な右手で肌を弄った。 「言いなさい、僚」 錯覚しそうなほど優しい声音に、僚の瞳がとろんと潤む。男は耳元に口を寄せ、言ってごらんと囁いた。耳を傾ける。 「あ…コンドーム…を……はめて……後ろ…に……」 いい子だ 唇にかかる吐息に、僚はぶるぶるとわなないた。 男は言われた通り、ローボードの上に残った小さな包みを破り開けて中身を取り出すと、ジェルで濡れるそれを中指にはめた。 「あ…っ……ぁ」 期待と怯えの入り混じった眼差しで男の右手を見やり、僚はごくりと喉を鳴らした。 神取は下腹に目をやると、僚の視線を誘いながらゆっくりと手を持っていった。 腿に巻かれた枷を軋ませて、僚は身動きの取れない身体を必死に揺すり立てた。下部でそそり立つ性器が、我慢できないと涎を垂らして急かす。 「入れて欲しいかい?」 意地悪く聞いてくる男に、僚は我を忘れて何度も頷いた。もはや羞恥などどこかに吹き飛んでしまって、今はただ目の前の快楽を貪りたい。それだけが、僚を支配していた。 しかし男は、探り当てた後孔に指先を押し付けたところで動きを止め、欲しがってひくつく感触に口端を歪めると、僚の胸元に顔を近付けていった。 「んっ……!」 口を引き結び、僚は身を竦めた。 胸の突起に触れる寸前、またしても男は動きを止め、どちらにも刺激を与えてやらずに、ちらりと僚に目をやった。 どうしてと訴える急いた眼差しにふっと頬を緩め、それからゆっくり、唇を寄せる。 僚は首を曲げ、今にも触れようとする男の唇に息を引き攣らせた。 すでに硬く尖った乳首に、男の吐息がかかる。それだけで、目が眩んだ。 「あ…くぅっ……」 ねっとりと柔らかい唇に包まれ、脳天がびりびりと痺れる。鼻の奥で鳴き、僚は自ら胸を突き出して仰け反った。 神取は口に含んだ乳首を舌先で小刻みに刺激し、愛撫を加えた。 「んっ……ふ…あ――あぁっ……」 固い歯の感触にうろたえる間もなく強く吸われ、かと思えば転がされて、僚はしとどに喘ぎをもらした。 半ば無意識に収縮を繰り返す後孔に、男の指が今にも食い付かれそうになる。 逸る心を何とか宥め、神取は尚も胸を責めた。 「い…やっ……あああぁ……!」 自由にならない脚を強張らせ、僚は激しく首を打ち振った。 背筋に細かな亀裂が走ったような、強烈な痺れに感覚は更に鋭くなる。 嬲られて充血した乳首に軽く歯を立て、淡い刺激を与えてやると、僚は声もなくびくびくと震えて、ひくつく喉を晒し激しく喘いだ。 同時に下部で存在を主張する雄も、熱い涎を溢れさせて悦びわなないた。 頃合を見計らい、神取は後孔に押し当てていたままだった指先を焦らし焦らし埋め込んでいった。 「あっ…は――あぁ……!」 徐々に迫り上がってくる異物に、僚は歓喜の声を上げながら涙を流した。ごつごつとした指輪の感触と、手袋の縫い目が、内部に隠された敏感な箇所を逃さず刺激する。 知らず内に自ら腰を揺すり、僚は貪欲に求めた。 しかし男の指は、欲する僚の意思を無視して浅い箇所に留まり、じれったい刺激で僚を泣かせた。 「やっ……いやぁ――……」 女のように高い声でねだる自分に目眩を感じながらも、止められず、僚は何度も後ろを締め付けて食い付いた。 男は胸元から顔を離すと、僚の目を覗き込み滑り込ませる静かな声音で尋ねた。 「君のいいところは、どこだったかな。教えてくれるかい?」 途端に戸惑い揺れる瞳に、くすりと笑う。 「ああ、君はそういったはしたない言葉は、口にしないんだったね。じゃあ、こちらで探すしかないな」 そう言って男は、わざとらしく指先をくねらせた。 すでに限界までのぼりつめ、これ以上焦らされるのは耐えられないと、僚はもつれる舌で必死に隠し場所を吐露した。 男は素直に指を動かし、ねだられるままに強く突き上げた。 ひっと鳴いたきり声も出せなくなった僚を、更に追い詰める。指輪の飾り部分が当たるよう角度を変え、かき出すように蠢かす。 瞬く間に絶頂へと追い詰められる。硬く反り返った性器はびくびくと震え、先端から透明な雫をとめどなく溢れさせた。 男は再び胸に顔を寄せ、乳首を吸った。 「ああぁ――!」 一際大きな声で鳴き、僚は仰け反った。たまらずに男の身体を押し退けようとするが、拘束された両手は短い鎖を打ち鳴らすだけだった。咄嗟にシーツを掴み、強く握り締める。 「あぁっ…いい…い、くっ…っあぁ…あ――!」 乳首を舐められ、潰すように転がされて、あられもない声を上げて僚は身悶えた。受け止めきれない快楽が口から迸る。 乳首と、前立腺が、繋がったかのような錯覚に陥る。強い快楽に飲まれて、何もわからなくなる。 いつの間にか、絶頂を求めて自ら腰を跳ねさせていた。 男は応えて突き上げるように激しく手を動かし、唇と舌で乳首を愛撫する。 「いっ……いぃ……あっ…あぁ……!」 悲鳴を迸らせ、僚は白液を放った。 おこりのように身体を痙攣させ、内側からの刺激に押し出されるように断続的に吐精する。 それでも神取は執拗に手を動かし続け、更なる高みに僚を誘った。 「やだ、まだ……あぁ、また……あぅ――!」 息を引き攣らせ、僚は立て続けに射精した。 苦しげに喘ぐ僚に尚も神取は後孔を抉る。お願い、待ってと訴えるのも聞かず、深く、強く、まるで自分のもので犯すように僚を責め立てた。 「あぁっ…おねがい、たかひさ…こんなに……ゆるして」 「もっといって構わないよ。手伝ってあげよう」 哀願を無視して、神取は後孔を蹂躙しながら僚のものを口に含んだ。 「あぁ――! あ――!」 火傷しそうなほど熱い口中に迎えられ、僚は半狂乱で鳴き叫んだ。咥えられているそこが、腰から下が、ドロドロに溶けてしまったような錯覚に目が眩む。 「あうぅ…やだ、やっ……りょうほうは……ああ…そこだめっ!」 駄目と言われれば尚の事責めてやりたくなる。僚がより敏感に反応する箇所を、男は嫌というほど抉り抜いた。 同時に強く吸い上げる。 「んんん――!」 全身を強張らせ、僚は先端から熱いものを噴き上げた。 男は全てを受け止め、若い雄の滾りを喉を鳴らして飲み込んだ。 それでも僚のものはびくびくと、もっと寄こせとばかりに淫らな震えを放った。 「あぁ……たかひさ」 自分の身体に慄きながら、僚は濡れた声をもらした。 繰り返しいっても満足せず、次の快楽を求める自分が怖かった。薬のせい、自分の身体、よくわからない。 「大丈夫だ、ここにいるから」 「たかひさ……」 少し虚ろな、とろんと潤んだ目が緩慢に男に向けられる。 立て続けに絶頂を迎え身体が疲れているのもあるが、 薬のせいでもあった。彼が最初に飲んだあの小さな粒が、まだ彼の中で効力を発揮しているのだ。 そしてそれ以上に、何日も逢えず無理に押し込めていた想いが、二人をこの上ないほどに昂らせていた。 「あぁ……またいく、たかひさ……!」 繰り返し昂ぶりを放ち、放ってもまた引き上げられて、快感と苦痛の曖昧な感覚に喉も掠れ、視界を覆われる寸前、唐突に後ろを嬲っていた指が引き抜かれる。 身体はとうに疲れきって限界を訴えていたが、突然突き放され僚は濡れた声で男を求めた。 いつの間にか枷から解放された身体が、男にきつく抱きしめられる。 僚は抱っこをせがむ子供のように足までしっかり絡めて、男を抱き返した。 そのまま立ち上がっても大丈夫なほど、僚は強い力でしがみ付いてきた。思わず苦笑する。愛しくてたまらなかった。本当に愛しい。神取はもう一度しっかりと抱きしめてやった。 「だめ……もうだめ……」 啜り泣くように僚が呟く。これ以上は身体が持たないと訴えているのかと思ったが、それにしては、未だいきり立っている下部を擦り付け挑発してくる。 それでようやく神取は理解した。 先刻、勘違いから見捨てられると怯えた僚の顔が、脳裏を過ぎる。 緩く笑み、神取は耳元で囁いた。 「私はここだよ」 どこにも行かない。 緩慢に頷き、僚はほっとしたため息をもらした。その呼吸がたちまち引き攣る。 指輪で散々蹂躙されたそこに、男のものが入り込んできたからだ。 「ああぁ――……」 ゆっくり、力強く貫いてくる猛りに僚は間延びした声を上げて悦び、大きく仰け反った。 いい、たまらない。もっとして、もっと。 自ら腰を押し付けねだってくる僚の望むままに、男は強く腰を打ち込んだ。 最奥に達する度、組み敷いた少年の口から短い喘ぎが絶えず零れる。わななく唇が誘っているように見え、神取は吸い寄せられるように接吻した。 「んんっ…たかひ、さ……」 僚は息苦しさに耐え必死に口付けに応えた。 しかし男の動きが早まるとそれもままならなくなり、ただ熱い息遣いを繰り返すばかりになる。 「も、いく……また、あ、あ…あうぅ」 泣きそうに眉根を寄せて首を振りたくり、僚は低く呻いた。自身のものに手を伸ばし、男の付き込みに合わせて扱く。 「あぁ……いい…きもちいい……」 目を閉じ、うっとりと浸る僚の顔を間近で見つめ、神取は何度も息を飲んだ。 「たかひさも、ぉ……おれの……ああぁ!」 「……君の中は、最高だよ」 何を聞こうとしているのか察し、繰り返し頷く。 耳にした言葉にとろんと頬を緩め、僚はしがみついた。 直後、二人の間に熱いものが噴き上がる。 「んん――!」 絶頂に身を震わせ、僚は幾度も後孔を締め付けて歓喜した。 「く、う……」 絶妙の強さで食い付いてくる動きに、男も間を置かず果てる。僚の身体がひと際大きくわなないた。 二人分の荒い呼吸がしばし続き、収まり始めた頃、甘い喘ぎがまた部屋を満たしてゆく。 僚が止まらないように男もまた、久しぶりの肉の感触に深く酔い痴れ、底なしの官能にどこまでも沈んでいった。 |
深い官能の余韻に浸り、僚は気だるい身体を投げ出してとろとろと浅く眠っていた。 しっかりと固定されていたお陰で、足首は、あれだけ暴れたというのに少しも響いておらず、その事に僚は深く男に感謝した。 しかし礼を言おうにもまだ身体は自由にならず、バスルームへと運ぶ男の胸に頬をすり寄せるのが精一杯だった。 気付いて、男が優しい口付けを寄越す。 額に残る唇の感触に、僚は小さく笑った。 好き、好き。 少し嗄れた喉から声を絞り出し、何度も伝える。 私も好きだよ。 穏やかな返事に僚はまた笑う。 ぼんやりとした視界に、同じように笑う男の顔があった。 見守られる心地良さに存分に浸り、僚は言う。 五分したら起きるから、起きてチェロの練習をするから、少しだけ待ってくれ、と。 ゆっくり休んでからでいいと男の手が頬を撫でる。 僚は首を振った。 五分、待つだけでいい。 「わかった」 神取は微笑んで頷いた。実際はもう少しかかりそうだが、とても頑固で律儀な彼の事、きちんと合わせて起き上がってくるだろう。何せ彼の情熱は凄まじいものがある。言ったからにはしっかりやるのだ。 「では、君に貰ったチョコレートを頂いて、五分待つことにしよう」 「うん……」 そうしろと僚が微笑む。神取もふと笑い、再び頬を撫でた。 神取は袋をがさがさと探り、一つ目を口に放り込んだ。 それを見て、僚の顔にますます幸せの笑みが広がる。 美味い? ああ、美味い 良かったと、僚はため息をついた。 |