one day

 

 

 

 

 

いつもと違う道を帰る

それでも家に帰り着けるのは

家に帰りたいと思うからでしょうか

全ての道は繋がっているからでしょうか

それとも――君が待っているからでしょうか

 

低い位置から見渡す世界

目に見えるものしか信じないと言っていたのに

世界に溢れるものをろくに見ていなかった

低い位置から見渡す世界で

そのことに気付く

 

いつの頃からか見なくなっていた足元の些細な変化に

この頃は目がいくようになった

心にとどめておきたいものがこんなにもあると

見るたびに思うようになったのは

君といっしょに眺めるからでしょうか

君といっしょに同じ高さで眺めるからでしょうか

 

 

見上げる君の向こうに空が見える

 

君がここにいてくれてほんとうに良かった

 

君と過ごす日々

 

あしたも歩いてゆける活力となる

 

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